看板製作の古い技術と新しい技術

皆さんが看板や屋外広告に関して抱くイメージはどんなものでしょう。
私たちの業界では「棒板」と揶揄した言い方があります。読んで字のごとく、棒に板を貼りつけて文字を書いただけ ってことです。
「看板史」なんて学科があるのかどうかは知りませんが、看板って江戸時代からでしょうか?
材質はまず木でしょうね。陶器とかもあったでしょうし、今でも使われているのれん、提灯、釣り幕(現代では「かき氷」とか) あたりはテレビや映画の時代物を見てるとよく目にします。
それから油性のペンキが入ってきたり、私たちが子供のころは「キンチョール」「ハイアース」「ボンカレー」「オロナミンC」 などのホーロー看板の全盛期でした。
「トタンにペンキ」の時代はけっこう長く続きました。この時期の看板屋さんは、まさに「職人」ですね。
レタリングの技、ペンキでの絵描きなど、職人の腕によって全く出来上がった看板の見栄えが違います。
映画看板などは割と近年までペンキによる手描きが多かったんですが、残念ながら、もうホントに描ける職人さんが 絶滅寸前です。

続いて登場したのが、画期的な機械、カッティングマシンです。
実は看板業界のコンピュータ導入は意外と早かったんですね。
そりゃあもう、これさえあれば誰でもキレイな文字の看板ができる。ペンキに比べて管理も楽だし色褪せしない。
カッティングマシンを持ってない看板屋さんはまずないでしょう。いまどきは個人でも趣味で卓上タイプのカッティングマシンを使っている人がいるくらいです。
でも、業界の凋落はここから始まったんではないでしょうか?
誰でもキレイな文字の看板が作れるようになると、レタリングの上手な職人さんの出番が減ります。また、どこの看板屋が 作っても同じ文字です。
そして登場したのが大型インクジェットプリンタです。
これでまた看板がかわりました。
屋外対応の大型プリンターは、登場した当初、看板にフルカラーで写真が入れられる!、いままで面倒だったグラデーション などの表現が楽になった!ともてはやされました。
このころからPCの高速化、低価格化が進み、またグラフィックソフトも高性能なものが出回り、看板職人の価値がなくなったと おもわれました。
事項に続く

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