今こそ問われる看板デザイナー
これも毎年新人デザイナーに試すのですが、「自分の好きな職業の看板をデザインしてみろ」というと
100人いれば98人くらいは当然のように四角い枠の中で看板のデザインを作ります」
残りの2人くらいは形状自体に変化をつけた、立体的デザインを描いたりするんですが。
看板が四角いというのは誰が決めたことでもなく、固定観念のようになってますが、
四角い看板があふれてる中で、変わった形状の看板はそれだけで目立ちます。この発想が最初からできるのは2%位の率ですね。
もう一度、前の項で述べたことを繰り返しますが、
◆看板は読ませるのではなく見せるもの
◆看板はデザイナーの主張ではなく対象商品の主張
◆看板の目的は「集客」
です。
職業として看板のデザイン
誰でもパソコンで看板デザインができてしまう今、職業として看板のデザインを行うプロフェッショナルは
「誰でもできることじゃないこと」をやらないと存在価値がありません。
デザインソフトや素材集、インクジェットプリンタは確かに便利ですが、それらを組み合わせただけのデザインではプロとは呼べません
前に述べた「文字へのこだわり」も持ってない看板デザイナーも少なくはありません。
レタリングの基礎知識や配色の基礎知識さえないという驚くべき「自称」デザイナーも多いです。
プロフェッショナルとアマチュアの違いは、よく言われる「生活基盤の違い」です。
プロフェッショナルはクライアントの仕事に対する報酬で生活してるワケです。簡単に言えば「生活が懸かってる」んですね。
だからこそ、アマチュアとちがうプロの仕事をしなければいけません。
もちろんクライアントも多くの場合、それぞれの業種のプロフェッショナルです。商店や店舗などの看板デザインを任されると
いうことは、その人たちの生活も懸かってます!
・・・事項に続く